4.その他

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ドラマ

『灼熱の魂』考察とネタバレ|あまりに重たい真実に焼け焦げる心

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の出世作。ミステリーと呼ぶにはあまりに重く切ない、亡き母の過去を辿る旅。死んだはずの父、いないはずの兄を探し始めた姉弟が辿り着いた真実。
ドラマ

『ペパーミントキャンディー』考察とネタバレ|題名ほど甘い内容ではないぞ

どれだけ人生を遡れば、甘い思い出に再会できるだろう。イ・チャンドン監督の傑作がリマスターで復活。絶望の淵に立った男が死に際に、戻りたいと叫んだ日々。
戦争・反戦

『海辺の映画館 キネマの玉手箱』考察とネタバレ|閉館でも灯を絶やさずに

大林宣彦監督の遺作は、軽妙な笑いや映画の楽しさも盛り込んだ集大成。反戦の願いが我々に託される。実験的な挑戦も健在で、3時間の大作にいささかの気力の衰えもない。
ドラマ

『マリッジストーリー』考察とネタバレ|ディボースストーリーとしないセンス

子供の親権をめぐる法廷ドラマ。当事者夫婦の葛藤をよそに、弱肉強食の弁護士同士の代理戦争が熾烈。静かに苦悩し涙するアダム・ドライバーに新鮮な魅力。
恋愛

『オアシス』考察とネタバレ|親指シフトもワープロも知らない若い世代にも

空想の世界で生きる脳性麻痺の女と、出所したばかりの男。切ない恋物語。暴力的な出会いから、いつしか二人だけの世界が広がっていく。イ・チャンドン監督の最高傑作。
ファンタジー

『オクジャ okja』考察とネタバレ|ほえる豚も噛まない

ほえる豚も噛まない。ポン・ジュノ版のナウシカと王蟲だ。巨大豚オクジャを食肉加工から救えるかのダークファンタジー。
ミステリ―

『ナイブズアウト 名探偵と刃の館の秘密』考察とネタバレ|嘘なら吐くよ

現代風ミステリーでも本格派。ダニエル・クレイグもクリス・エヴァンスも楽しんで演じている風でよい。資産家の死は自殺か他殺か。屋敷にいた全員を容疑者に。
戦争・反戦

『ジョジョラビット』考察とネタバレ|ジョジョ立ちするのはアドルフばかり

ジョジョ立ちするのはアドルフばかり。風刺が効いた不謹慎な笑いの前半から、敗戦濃厚になる後半で様相を変える、笑って泣ける反戦映画。
アクション

『インファナルアフェア』今更レビュー|呼び出しても現れなかった奴がイヌだ

呼び出しても現れなかった奴がイヌだ。リメイクには出せない味わい。トニー・レオンとアンディ・ラウに酔う、微塵の無駄もない102分で綴る傑作香港ノワール。
恋愛

『恋恋風塵』考察とネタバレ|若者の恋心は、塵のように軽く頼りないもの

台湾の山村の起伏に富んだ集落、豊かな緑や渓谷にかかる吊り橋。素朴ながら研ぎ澄まされた映像にホウ・シャオシェンの技が冴える。若者の純粋で淡い恋が風塵に舞う。
アクション

『初恋』考察とネタバレ|三池崇史監督、恋愛ものでもバイオレンス健在

ありきたりなスポーツ&恋愛映画の筈がない。バイオレンスで、笑えて泣かす。三池崇史監督の新たな代表作。ボクシング映画かと思えば歌舞伎町の路地裏で生首が転がる。
アクション

『オールドガード』考察とネタバレ|まさに百年の孤独、不死身は幸福か

特殊部隊を率いて敵と戦うシャーリーズ・セロン。何百年も人類の歴史の裏で暗躍してきたメンバー、不死身ゆえの孤独と虚しい戦果。意味はあるのか、この戦いに。
青春

『君に届け』考察とネタバレ|いつか君に届くかな、大きくなったこの気持ちが

三浦春馬の爽やかな笑顔に、多くの人々が魅了されたことだろう。心が温まる珠玉の一本。そして、<貞子>に負けない眼力の多部未華子の、ピュアで真っ直ぐな思い。
ファンタジー

『赤い風船』『白い馬』今更レビュー|ラモリス監督短編2連発

ラモリス監督の名作ファンタジー。雨上がりのパリの石畳を子犬のようにじゃれる赤い風船の美しさと、南仏の湿原を少年と疾走する白い馬の力強さ。
スリラー

『パラサイト 半地下の家族』考察とネタバレ|計画通り無計画で行こう

地下室の匂いが漂うリアル感。高台の豪邸と薄暗い半地下という垂直の動きのある空間設定を最大限に生かし、ポン・ジュノ監督が逞しく寄生して暮らす家族を描く。
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