2010s 映画レビュー

ミュージカル、音楽

『さよならくちびる』考察とネタバレ|女性ユニットハルレオの歌詞が沁みる

小松菜奈と門脇麦の女性デュオ「ハルレオ」の解散ツアーを追うロードムービー。成田凌を挟んだ不思議な三角関係。あいみょんと秦基博の楽曲がハマる。
ファンタジー

『朱花の月』今更レビュー|<しゅか>じゃないよ<はねづ>のつき

河瀨直美監督作品、奈良は万葉の時代に思いをはせる。染色家の女を取り合う二人の男の姿が、神の宿る大和三山に重なる。
ミュージカル、音楽

『セッション』今更レビュー|おいらはドラマー おいらは教官 嵐を呼ぶ男たち

デイミアン・チャゼル監督の名を一躍有名にした出世作。名門音楽学校でジャズバンドを率いる鬼教官とドラマーの生徒。心の交流はない。
ドラマ

『きみはいい子』今更レビュー|僕が悪い子だからサンタさんも来ないんだ

虐待や育児放棄を題材にした中脇初枝の原作を、呉美保監督が映画化。高良健吾・尾野真千子・池脇千鶴らの渾身の演技で子供との向き合い方を描く。君はいい子
コメディ

『エール!』今更レビュー| 逃げるんじゃない 飛び立つんだ

全員聴覚障がい者の家族でただ一人耳が聴こえる娘が、歌の世界に羽ばたこうとする。予想を上回る痛快コメディなのに、最後は泣かせるとは。
青春

『きみの鳥はうたえる』今更レビュー|佐藤泰志原作の函館映画シリーズ④

佐藤泰志の函館映画シリーズ。二人の男と一人の女が若さを謳歌する函館の夏の夜が心地よい
ドラマ

『ファーストマン』考察とネタバレ|最も有名な宇宙飛行士の知られざる内面

『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル監督とライアン・ゴズリングの再タッグで、アームストロング船長の月面着陸を描く人間ドラマ。
ミュージカル、音楽

『ララランド』今更レビュー|ミュージカルが輝いていた時代に思いを馳せて

それは、夢の国LAに生まれたひとつのラブストーリー。ミュージカル映画を愛する全てのひとに、デイミアン・チャゼル監督が贈る傑作。
ラブコメ

『町田くんの世界』考察とネタバレ|悪意に満ちた世界にも善意の道はある

石井裕也監督による安藤ゆきの同名コミック原作の映画化。ともに新人の細田佳央太と関水渚の二人が、なんともフレッシュで嬉しい、ちょっと風変わりなラブコメ。
SF

『ブレードランナー2049』今更レビュー|僕らはあの頃の未来に立って

神格化した前作から30年後の世界、レプリカントを見つけては抹殺するブレードランナーK。あの頃の未来に立っている僕らは、30年後の夢を見るのか。
サスペンス

『裏切りのサーカス』今更レビュー|スパイ映画はアクションものとは限らない

ジョン・ル・カレのスパイ小説の静かな心理戦を見事に映画化。ゲイリー・オールドマン演じる主人公の何とも渋いことよ。派手さとは無縁な傑作。
恋愛

『オーバーフェンス』今更レビュー|佐藤泰志原作の函館映画シリーズ③

佐藤泰志の函館三部作の最終章。爽やかな夏の函館を舞台に、職業訓練学校で大工仕事を学ぶ男たち
ドラマ

『あん』考察とネタバレ|ドリアン・どら餡・樹木希林

客のこないどら焼き屋に突如雇って欲しいと現れる指の曲がった老婆。冴えない風貌とは裏腹に、そのお手製のあんは絶品だった。
スポーツ、ゲーム

『3月のライオン』考察とネタバレ|こっちは全部将棋に賭けてんだよ!

羽海野チカの人気将棋コミックを大友啓史監督が実写映画化。原作に驚異のシンクロ率の神木隆之介。盤上のバトルアクション。
ドラマ

『海炭市叙景』今更レビュー|佐藤泰志原作の函館映画シリーズ①

佐藤泰志の原作映画化はここから始まった。函館を舞台にした架空の町・海炭市で人々が織りなすドラマ