アニメ 『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』今更レビュー コトリンゴの曲と<のん>のほんわかした広島弁。(さらにいくつもの)シーンを追加し味わいの増した長尺版で、もう一度すずのいる世界へ飛び込もう。 2020.10.23 2010s 映画レビューアニメ日本評点★★★★☆以上
ファンタジー 『凱里ブルース』考察とネタバレ|ビーガンの時間の戻し方はノーランと違う 中国映画の進化を体感しよう。新進のビー・ガン監督デビュー作凱里(かいり)ブルース。美しく不思議に流れる時間が心地よい。旅の途中で、男は不思議な時空の村に迷い込む。 2020.10.17 2020 映画レビューファンタジー中国評点★★★★☆以上
恋愛 『愛がなんだ』考察とネタバレ|中目黒の路上ラップで恋敵をディスる 今泉力哉と角田光代のタッグで、正解のない恋の世界へ誘う。ストーカーっぽい岸井ゆきのがハマリ役。愛とか恋とかを余裕で超越している話は、恋愛ものといえるのか。 2020.10.12 2010s 映画レビュー恋愛日本評点★★★★☆以上
ファンタジー 『異人たちとの夏』今更レビュー|地下鉄やワゴンに乗らずとも亡き親に会える 死んだはずの両親と楽しく過ごす四畳半。泣ける大林宣彦監督作品、山田太一の浅草愛。チャキチャキの江戸っ子の父・鶴太郎、聖母のような秋吉久美子が注ぐ愛情。 2020.10.10 1980s 映画レビューファンタジー日本評点★★★★☆以上
SF 『TENET テネット』考察とネタバレ|これぞ脳トレ映画、脳年齢を若返らせろ 理解するのは二度目からでよい。まずはその映像体験でお腹いっぱいになろう。ノーラン祭りは続くのだ。時間を逆行することを、こんなに長い時間、真剣に考えたことはかつてない。 2020.10.03 2020 映画レビューSFアメリカ評点★★★★☆以上
戦争・反戦 『ダンケルク』考察とネタバレ|英国人はこの<名誉ある撤退>を忘れない ノーラン監督が名誉ある撤退を映画化。個人の目線で捕えた戦争の迫力と悲惨さ。ハンス・ジマーの劇伴が、CGなしの広大な海岸の圧倒的スケールが、不安を煽る。 2020.09.19 2010s 映画レビューアメリカ戦争・反戦評点★★★★☆以上
サスペンス 『メメント』今更レビュー|10分前何してた?今や私も日常的に自問自答する 短期記憶を持続できない男が亡き妻の復讐に挑む。全編時間を遡る構成は今なお斬新。ノーランの出世作。難解な映画を解き明かす先に、本当のだましが待っている。 2020.09.15 2000s 映画レビューアメリカサスペンス評点★★★★☆以上
SF 『ガタカ』今更レビュー|題名は覚えにくいけど知る人ぞ知る傑作SF 題名は覚えにくいけど、知る人ぞ知る傑作SF。20年前はSF映画だった。今ではもう、現実社会を描いた作品に思える。 2020.09.13 1990s 映画レビューSFアメリカ評点★★★★☆以上
SF 『インターステラー』考察とネタバレ|トイレの神様ではなく本棚の神様 ノーランらしいスケールと難解さ。だが最後は人情味溢れる家族映画。ご都合主義と言いたい奴は言え。父と娘の信頼の絆は重力と同様に時間の壁を超えるのだ。 2020.09.10 2010s 映画レビューSFアメリカ評点★★★★☆以上
SF 『月に囚われた男』今更レビュー|私なら南極料理人も同行させたい 3年契約で月の裏側にひとり単調な労働。話し相手はAIのみ。未見な人が羨ましいSF佳作。サム・ロックウェルの一人芝居だが、まったく飽きさせない。 2020.09.07 2000s 映画レビューSFイギリス評点★★★★☆以上
コメディ 『カツベン!』考察とネタバレ|花の巴里〜か倫敦か。春、東映のローマンス 無声映画の脇で名調子を謳い上げ、映画に息を吹き込んだ活動弁士。日本固有の文化を周防監督が喜劇に。成田凌に黒島結菜の共演が、ドタバタ喜劇に味わいをもたらす。 2020.09.04 2024.08.31 2020 映画レビューコメディ日本評点★★★★☆以上
ホラー 『CURE』考察とネタバレ|癒しを求める人々の心の隙に伝道師がつけ入る 黒沢清と役所広司の最強タッグのホラーはここから始まる。癒しを求めて、人は伝道師の罠に落ちていく。黒沢ホラーの真骨頂、サイコホラーの真髄を体感せよ。 2020.08.29 2024.06.14 1990s 映画レビューホラー日本評点★★★★☆以上
ドラマ 『灼熱の魂』考察とネタバレ|あまりに重たい真実に焼け焦げる心 ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の出世作。ミステリーと呼ぶにはあまりに重く切ない、亡き母の過去を辿る旅。死んだはずの父、いないはずの兄を探し始めた姉弟が辿り着いた真実。 2020.08.24 2010s 映画レビューカナダドラマ評点★★★★☆以上
ドラマ 『ペパーミントキャンディー』考察とネタバレ|題名ほど甘い内容ではないぞ どれだけ人生を遡れば、甘い思い出に再会できるだろう。イ・チャンドン監督の傑作がリマスターで復活。絶望の淵に立った男が死に際に、戻りたいと叫んだ日々。 2020.08.23 2000s 映画レビュードラマ評点★★★★☆以上韓国
戦争・反戦 『海辺の映画館 キネマの玉手箱』考察とネタバレ|閉館でも灯を絶やさずに 大林宣彦監督の遺作は、軽妙な笑いや映画の楽しさも盛り込んだ集大成。反戦の願いが我々に託される。実験的な挑戦も健在で、3時間の大作にいささかの気力の衰えもない。 2020.08.22 2020 映画レビュー戦争・反戦日本評点★★★★☆以上