サスペンス 『メメント』今更レビュー|10分前何してた?今や私も日常的に自問自答する 短期記憶を持続できない男が亡き妻の復讐に挑む。全編時間を遡る構成は今なお斬新。ノーランの出世作。難解な映画を解き明かす先に、本当のだましが待っている。 2020.09.15 2000s 映画レビューアメリカサスペンス評点★★★★☆以上
SF 『ガタカ』今更レビュー|題名は覚えにくいけど知る人ぞ知る傑作SF 題名は覚えにくいけど、知る人ぞ知る傑作SF。20年前はSF映画だった。今ではもう、現実社会を描いた作品に思える。 2020.09.13 1990s 映画レビューSFアメリカ評点★★★★☆以上
SF 『インターステラー』考察とネタバレ|トイレの神様ではなく本棚の神様 ノーランらしいスケールと難解さ。だが最後は人情味溢れる家族映画。ご都合主義と言いたい奴は言え。父と娘の信頼の絆は重力と同様に時間の壁を超えるのだ。 2020.09.10 2010s 映画レビューSFアメリカ評点★★★★☆以上
SF 『月に囚われた男』今更レビュー|私なら南極料理人も同行させたい 3年契約で月の裏側にひとり単調な労働。話し相手はAIのみ。未見な人が羨ましいSF佳作。サム・ロックウェルの一人芝居だが、まったく飽きさせない。 2020.09.07 2000s 映画レビューSFイギリス評点★★★★☆以上
コメディ 『カツベン!』考察とネタバレ|花の巴里〜か倫敦か。春、東映のローマンス 無声映画の脇で名調子を謳い上げ、映画に息を吹き込んだ活動弁士。日本固有の文化を周防監督が喜劇に。成田凌に黒島結菜の共演が、ドタバタ喜劇に味わいをもたらす。 2020.09.04 2024.08.31 2020 映画レビューコメディ日本評点★★★★☆以上
ホラー 『CURE』考察とネタバレ|癒しを求める人々の心の隙に伝道師がつけ入る 黒沢清と役所広司の最強タッグのホラーはここから始まる。癒しを求めて、人は伝道師の罠に落ちていく。黒沢ホラーの真骨頂、サイコホラーの真髄を体感せよ。 2020.08.29 2024.06.14 1990s 映画レビューホラー日本評点★★★★☆以上
ドラマ 『灼熱の魂』考察とネタバレ|あまりに重たい真実に焼け焦げる心 ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の出世作。ミステリーと呼ぶにはあまりに重く切ない、亡き母の過去を辿る旅。死んだはずの父、いないはずの兄を探し始めた姉弟が辿り着いた真実。 2020.08.24 2010s 映画レビューカナダドラマ評点★★★★☆以上
ドラマ 『ペパーミントキャンディー』考察とネタバレ|題名ほど甘い内容ではないぞ どれだけ人生を遡れば、甘い思い出に再会できるだろう。イ・チャンドン監督の傑作がリマスターで復活。絶望の淵に立った男が死に際に、戻りたいと叫んだ日々。 2020.08.23 2000s 映画レビュードラマ評点★★★★☆以上韓国
戦争・反戦 『海辺の映画館 キネマの玉手箱』考察とネタバレ|閉館でも灯を絶やさずに 大林宣彦監督の遺作は、軽妙な笑いや映画の楽しさも盛り込んだ集大成。反戦の願いが我々に託される。実験的な挑戦も健在で、3時間の大作にいささかの気力の衰えもない。 2020.08.22 2020 映画レビュー戦争・反戦日本評点★★★★☆以上
恋愛 『オアシス』考察とネタバレ|親指シフトもワープロも知らない若い世代にも 空想の世界で生きる脳性麻痺の女と、出所したばかりの男。切ない恋物語。暴力的な出会いから、いつしか二人だけの世界が広がっていく。イ・チャンドン監督の最高傑作。 2020.08.17 2000s 映画レビュー恋愛評点★★★★☆以上韓国
ミステリ― 『ナイブズアウト 名探偵と刃の館の秘密』考察とネタバレ|嘘なら吐くよ 現代風ミステリーでも本格派。ダニエル・クレイグもクリス・エヴァンスも楽しんで演じている風でよい。資産家の死は自殺か他殺か。屋敷にいた全員を容疑者に。 2020.08.09 2020 映画レビューアメリカミステリ―評点★★★★☆以上
戦争・反戦 『ジョジョラビット』考察とネタバレ|ジョジョ立ちするのはアドルフばかり ジョジョ立ちするのはアドルフばかり。風刺が効いた不謹慎な笑いの前半から、敗戦濃厚になる後半で様相を変える、笑って泣ける反戦映画。 2020.08.05 2020 映画レビューアメリカ戦争・反戦評点★★★★☆以上
アクション 『インファナルアフェア』今更レビュー|呼び出しても現れなかった奴がイヌだ 呼び出しても現れなかった奴がイヌだ。リメイクには出せない味わい。トニー・レオンとアンディ・ラウに酔う、微塵の無駄もない102分で綴る傑作香港ノワール。 2020.08.03 2023.11.04 2000s 映画レビューアクション評点★★★★☆以上香港
恋愛 『恋恋風塵』考察とネタバレ|若者の恋心は、塵のように軽く頼りないもの 台湾の山村の起伏に富んだ集落、豊かな緑や渓谷にかかる吊り橋。素朴ながら研ぎ澄まされた映像にホウ・シャオシェンの技が冴える。若者の純粋で淡い恋が風塵に舞う。 2020.07.31 1980s 映画レビュー台湾恋愛評点★★★★☆以上
アクション 『初恋』考察とネタバレ|三池崇史監督、恋愛ものでもバイオレンス健在 ありきたりなスポーツ&恋愛映画の筈がない。バイオレンスで、笑えて泣かす。三池崇史監督の新たな代表作。ボクシング映画かと思えば歌舞伎町の路地裏で生首が転がる。 2020.07.30 2020 映画レビューアクション日本評点★★★★☆以上