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『冷たい熱帯魚』考察とネタバレ|でんでんを見る目が変わってしまう

園子温が実在した猟奇殺人事件をベースに撮った救いのない世界。吹越満とでんでんが、恐怖と狂気に満ちた世界への誘う。
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『悪人』今更レビュー|公開から10年、吉田修一の最高傑作の座は譲っていない

10年経っても吉田修一原作映画の最高傑作の座は揺るがず。李相日監督作品。微笑まない金髪の妻夫木が、愛にひたむきな深津が魅せる。
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『ブルータルジャスティス』考察とネタバレ|100%アンチョビな展開

クレイグ・ザラー監督、常識の通用しない展開のバイオレンス・アクション。刑事二人の熱量の低いすれ違った会話が楽しい。
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『アンカットダイヤモンド』考察とネタバレ|ダイヤじゃなくオパールだけど

こんなに凄みの効いたアダム・サンドラー、見たことない。どぎつい金の亡者の主人公は多額の借金地獄。しかも他人の金を拝借してはNBAの賭け試合に突っ込む。
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『楽園』考察とネタバレ|吉田修一の短編融合はよいが、何が楽園なのか

吉田修一の短編二編を強引に統合した感が否めない。どの辺が楽園で、何を軸に映画が進んでいるのか。瀬々監督と原作者、この題材と配役では、ロクヨン+アクニンの印象が強い。
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『顔』考察とネタバレ|役者は顔じゃないよ、ハートさ

殺人犯の逃亡劇を描いても、どこか滑稽さを感じさせる藤山直美の持味と、それを引き出す阪本順治監督。脇を固める常連メンバーの結束も固い。
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『屋根裏の殺人鬼フリッツホンカ』考察とネタバレ|この男の下階暮らしは勘弁

ひたすら斬っては棄てての、心躍るではなく心荒む映画。視覚・嗅覚をこれでもかと不快にさせてくれる。実在した連続殺人犯の記録を忠実に再現。
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『最後の追跡』考察とネタバレ|テキサスで銀行強盗は、考え直した方がいい

銀行強盗兄弟とそれを追うテキサスレンジャーは現代版の西部劇。店頭客も市民も銃を携え、犯人に発砲してくる荒っぽさ。ブリッジスが渋い。
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『マザーレス ブルックリン』考察とネタバレ|構想20年のノートン渾身作

エドワード・ノートンのフィルム・ノワール。抜群の記憶力と思ったことがすぐ口に出てしまう珍探偵、殺されたボスの事件調査に。トム・ヨークの曲でブルックリンの渋みが増す。
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『スペンサーコンフィデンシャル』考察とネタバレ|ワンダーランドだぜ

マーク・ウォールバーグの悪徳警官吊るし上げ系のマジメなクライム・アクション。
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『静かなる叫び』考察とネタバレ|ヴィルヌーヴ幻の問題作は万人受けしない

ヴィルヌーヴ初期の問題作。フェミニズムを憎悪する犯人が、教室内の女学生だけを残し銃撃する、実際に起きた痛ましい事件。美しく描くことに賛否両論あり。
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『タロウのバカ』考察とネタバレ|終始絶叫している映画はどうも生理的に苦手

愛された記憶も戸籍もない少年が本能の駆られるままに生きていくと、何を考え、どう成長していくのか。
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『ザ・レポート』考察とネタバレ|こんな映画が公開できる国であってほしい

アダム・ドライバーが演じる米国上院職員が、CIAによる「強化尋問プログラム」という名の拷問を徹底追及する
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『プリズナーズ』考察とネタバレ|逃げた家にはあなたもいた

ヴィルヌーヴ監督の傑作。野獣化するヒュー・ジャックマンと孤高の刑事ジェイク・ギレンホール。神を信じる者と従わぬ者、そして異教者が対立する。
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『メランコリック』考察とネタバレ|必殺仕事人は銭湯にいる

凄腕の必殺仕事人の表の顔は銭湯の従業員。求人募集にきた東大卒の無職男。設定の面白さで勝負あった。これぞ巻き込まれ系の犯罪サスペンス・コメディ。