2020-08

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青春

『冬冬の夏休み』考察とネタバレ|ステイホーム、この映画で帰省気分に

ステイホームでも、バーチャルな帰省体験をノスタルジックな田舎の夏の原風景で。侯孝賢監督の代表作。台湾なのに、すっかり日本の昭和の夏。
クライム

『楽園』考察とネタバレ|吉田修一の短編融合はよいが、何が楽園なのか

吉田修一の短編二編を強引に統合した感が否めない。どの辺が楽園で、何を軸に映画が進んでいるのか。瀬々監督と原作者、この題材と配役では、ロクヨン+アクニンの印象が強い。
ホラー

『CURE』考察とネタバレ|癒しを求める人々の心の隙に伝道師がつけ入る

黒沢清と役所広司の最強タッグのホラーはここから始まる。癒しを求めて、人は伝道師の罠に落ちていく。サイコホラーの真髄を体感せよ。
コメディ

『マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)』考察とネタバレ|どこを改訂?

アダム・サンドラーとベン・スティラーの兄弟、父がダスティン・ホフマンと家族コメディに無敵の布陣。プライド高い芸術家の父に、いくつになっても振り回される子供たち。
クライム

『顔』考察とネタバレ|役者は顔じゃないよ、ハートさ

殺人犯の逃亡劇を描いても、どこか滑稽さを感じさせる藤山直美の持味と、それを引き出す阪本順治監督。脇を固める常連メンバーの結束も固い。
青春

『フランシス ハ』今更レビュー|ハァ?と言って挑発している訳ではないのだ

彼氏を振った途端、親友のルームメイトも結婚で去り、ダンサーの夢も挫折寸前でも、くじけないダメ女。グレタ・ガーウィグは監督業も順調だけど、この役は実に彼女にふさわしい。
ファンタジー

『マルコヴィッチの穴』考察とネタバレ|エレベータの階数表示ボタンが笑

カウフマンとスパイク・ジョーンズのコンビが描く秀逸なナンセンス。7と1/2階で降りたフロアに広がる天井高が半分の世界。そして人気俳優の脳内へ。
ドラマ

『灼熱の魂』考察とネタバレ|あまりに重たい真実に焼け焦げる心

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の出世作。ミステリーと呼ぶにはあまりに重く切ない、亡き母の過去を辿る旅。死んだはずの父、いないはずの兄を探し始めた姉弟が辿り着いた真実。
ドラマ

『ペパーミントキャンディー』考察とネタバレ|題名ほど甘い内容ではないぞ

どれだけ人生を遡れば、甘い思い出に再会できるだろう。イ・チャンドン監督の傑作がリマスターで復活。絶望の淵に立った男が死に際に、戻りたいと叫んだ日々。
戦争・反戦

『海辺の映画館 キネマの玉手箱』考察とネタバレ|閉館でも灯を絶やさずに

大林宣彦監督の遺作は、軽妙な笑いや映画の楽しさも盛り込んだ集大成。反戦の願いが我々に託される。実験的な挑戦も健在で、3時間の大作にいささかの気力の衰えもない。
ドラマ

『帰れない二人』考察とネタバレ|経済発展した中国に渡世人は暮らしにくい

ジャ・ジャンクー監督のミューズであるチャオ・タオ主演で贈る、新世代の任侠映画。
戦争・反戦

『1917 命をかけた伝令』考察とネタバレ|伝令は戦国の世から命がけだ

ワンシーン・ワンカットは地味にスゴイけど売り込み過ぎ。本来のスリルとスケール感で十分推せる作品。二人の伝令兵が延々と続く塹壕に配置された兵士を押しのけて突き進む。
コメディ

『団地』考察とネタバレ|団地の給水塔マニアも萌える逸品

阪本順治監督がお馴染みのメンバーに斎藤工を加えて贈る、団地を舞台にした不思議な世界。
ドラマ

『マリッジストーリー』考察とネタバレ|ディボースストーリーとしないセンス

子供の親権をめぐる法廷ドラマ。当事者夫婦の葛藤をよそに、弱肉強食の弁護士同士の代理戦争が熾烈。静かに苦悩し涙するアダム・ドライバーに新鮮な魅力。
恋愛

『オアシス』考察とネタバレ|親指シフトもワープロも知らない若い世代にも

空想の世界で生きる脳性麻痺の女と、出所したばかりの男。切ない恋物語。暴力的な出会いから、いつしか二人だけの世界が広がっていく。イ・チャンドン監督の最高傑作。
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