4.その他

ファンタジー

『凱里ブルース』考察とネタバレ|ビーガンの時間の戻し方はノーランと違う

中国映画の進化を体感しよう。新進のビー・ガン監督デビュー作凱里(かいり)ブルース。美しく不思議に流れる時間が心地よい。旅の途中で、男は不思議な時空の村に迷い込む。
恋愛

『愛がなんだ』考察とネタバレ|中目黒の路上ラップで恋敵をディスる

今泉力哉と角田光代のタッグで、正解のない恋の世界へ誘う。ストーカーっぽい岸井ゆきのがハマリ役。愛とか恋とかを余裕で超越している話は、恋愛ものといえるのか。
ミステリ―

『エノーラホームズの事件簿』考察とネタバレ|兄ちゃんの名にかけて

シャーロック・ホームズの妹が活躍する冒険ミステリー。エノーラとイケメン子爵が大都会ロンドンを奔走するのを見るもよし、悪人顔のシャーロックを追うもよし。
ファンタジー

『異人たちとの夏』今更レビュー|地下鉄やワゴンに乗らずとも亡き親に会える

死んだはずの両親と楽しく過ごす四畳半。泣ける大林宣彦監督作品、山田太一の浅草愛。チャキチャキの江戸っ子の父・鶴太郎、聖母のような秋吉久美子が注ぐ愛情。
SF

『TENET テネット』考察とネタバレ|これぞ脳トレ映画、脳年齢を若返らせろ

時間を逆行することを、こんなに長い時間、真剣に考えたことはかつてない。
戦争・反戦

『ダンケルク』考察とネタバレ|英国人はこの<名誉ある撤退>を忘れない

ノーラン監督が名誉ある撤退を映画化。個人の目線で捕えた戦争の迫力と悲惨さ。
スリラー

『悪魔はいつもそこに』考察とネタバレ|まともな牧師も保安官もいないのか

偶然に席を譲ったことから始まる悲劇の連鎖。祈りを捧げる者は救われるか。この町には悪魔が多すぎる。
サスペンス

『メメント』今更レビュー|10分前何してた?今や私も日常的に自問自答する

短期記憶を持続できない男が亡き妻の復讐に挑む。全編時間を遡る構成は今なお斬新。
SF

『ガタカ』今更レビュー|題名は覚えにくいけど知る人ぞ知る傑作SF

題名は覚えにくいけど、知る人ぞ知る傑作SF。20年前はSF映画だった。今ではもう、現実社会を描いた作品に思える。
SF

『インターステラー』考察とネタバレ|トイレの神様ではなく本棚の神様

ご都合主義と言いたい奴は言え。父と娘の信頼の絆は重力と同様に時間の壁を超えるのだ
SF

『月に囚われた男』今更レビュー|私なら南極料理人も同行させたい

3年契約で月の裏側にひとり単調な労働。話し相手はAIのみ。未見な人が羨ましいSF佳作。サム・ロックウェルの一人芝居だが、まったく飽きさせない。
スリラー

『もう終わりにしよう。』考察とネタバレ|降る雪もタイトルの意味も深い

チャーリー・カウフマンだが笑えない、何もでてこないけど怖い。そして謎が解ける時、悲しみに気づく。といっても、映画は結構難解だ。
コメディ

『カツベン!』考察とネタバレ|花の巴里〜か倫敦か。春、東映のローマンス

無声映画の脇で名調子を謳い上げ、映画に息を吹き込んだ活動弁士。日本固有の文化を周防監督が喜劇に。成田凌に黒島結菜の共演が、ドタバタ喜劇に味わいをもたらす。
クライム

『アンカットダイヤモンド』考察とネタバレ|ダイヤじゃなくオパールだけど

こんなに凄みの効いたアダム・サンドラー、見たことない。どぎつい金の亡者の主人公は多額の借金地獄。しかも他人の金を拝借してはNBAの賭け試合に突っ込む。
ホラー

『CURE』考察とネタバレ|癒しを求める人々の心の隙に伝道師がつけ入る

黒沢清と役所広司の最強タッグのホラーはここから始まる。癒しを求めて、人は伝道師の罠に落ちていく。黒沢ホラーの真骨頂、サイコホラーの真髄を体感せよ。