2020-06

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ドラマ

『ヤンヤン夏の想い出』考察とネタバレ|窓反射と人物遠景の映像美

一コマ一コマが脆く美しい。なぜ人は初めてを恐れるのか。誰も繰り返しを望んでいる訳ではないのに。エドワード・ヤン監督の窓反射と人物遠景の映像美。
ホラー

『カリスマ』考察とネタバレ|世界の法則を回復させよう、枯れスマに花を

黒沢清監督と役所広司によるホラー。カリスマと呼ばれる周囲を枯死させる特殊な樹。人質と犯人両方を死なせた刑事の自責の念が、<世界の法則を回復すること>に自分を駆り立てる。
青春

『宮本から君へ』考察とネタバレ|自己満足したいだけじゃね?

むせ返るほどの熱量がある。池松壮亮も蒼井優も、原作に心底惚れぬいた役者ならではの、気迫がある。それこそ、湯を沸かすほどの熱い何かが、本作に注がれている。
ドラマ

『ひとよ』考察とネタバレ|一夜、それは母の覚悟の選TAXI

我が子のために犯行に及んだ母親の出所を素直に迎えられない子供たちにモヤモヤ。それぞれ、夢を諦めたり、世間の非難を受けたり、つらい思いをしてきたのだろうけど。
スポーツ、ゲーム

『フォードVSフェラーリ』今更レビュー|敵はイタリアでなく自陣にあり

王者フェラーリに挑んで一泡吹かせてやる無名の挑戦者の物語の様だが、大企業病のフォードこそ自動車業界の雄。敵はイタリアでなく、自陣にあり。
アクション

『ボーダーライン ソルジャーズデイ』考察とネタバレ|愛していると言ってくれ

ベニチオ・デル・トロとジョシュ・ブローリンは続投。火薬量も大幅増量で路線変更だが、これもアリだ。手話は使うが、愛しているとは言ってくれない。
クライム

『スペンサーコンフィデンシャル』考察とネタバレ|ワンダーランドだぜ

マーク・ウォールバーグの悪徳警官吊るし上げ系のマジメなクライム・アクション。
ドラマ

『家族を想うとき』考察とネタバレ|働けどなお我が暮らし楽にならざり

ケン・ローチ監督が格差社会や貧困の現実を前に引退宣言を撤回。意気込みは伝わるが、あまりに重い。働けど働けど、なお我が暮らし楽にならざり、じっとスマホを見る
アクション

『ボーダーライン』考察とネタバレ|国境の長いトンネルを抜けると墨国だった

麻薬カルテル殲滅のため、FBIの常識を捨て、超法規的措置の世界に足を踏み入れる女捜査官。その葛藤とメキシコとの国境、どちらもボーダーライン。
ドラマ

『ホースガール』考察とネタバレ|彼女の症状に共感できる人は心配かも

徐々に妄想ワールドに入り込む女。現実と妄想の入り乱れる映画は珍しくないが、その境界線が見えない。彼女の症状に共感できてしまう人は、ちょっと心配。
アクション

『タイラーレイク 命の奪還』考察とネタバレ|ソーは生身の人間でも凄い

この男、アズガルドの王子でもなく無敵のハンマーもないが、生身の人間とは思えぬ。報酬目的で救うだけのはずだった少年といつしか絆がめばえ、一肌脱いで大暴れ。
ファンタジー

『嵐電』考察とネタバレ|紫のきつねと緑のたぬきの京都版銀河鉄道の夜

紫のきつねと緑のたぬきが化かし合う、京都版銀河鉄道の夜。この町には、不可思議な出来事がおきても、許される空気がある。井浦新のファンタジーも面白い。
ドラマ

『蜜蜂と遠雷』考察とネタバレ|音楽の神様に愛される者、映画の神様は?

音楽の神様に愛される者を、映画の神様も愛してくれるだろうか。一音一音を文字に書き起こした恩田陸渾身の原作を、どう映像化するか。
恋愛

『知らない、ふたり』考察とネタバレ|一目惚れが連鎖するイケメンの町

今泉力哉監督、今回は一目惚れと告白の美学か。<知らない>の後の句読点はいろいろな意味に取れる。観終わった後の幸福感がいい具合。
ドラマ

『ごっこ』今更レビュー|疑似父娘でもこれは引く。泣く映画ごっこ、ちゃうぞ

見るべきは子役の平尾菜々花の眼力あふれる名演技。映画の方は、泣くための準備は十分にできていたのだが、いくら疑似父娘でもこれは引くわ。
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