2020 映画レビュー | ページ 5 | シネフィリー

2020 映画レビュー

SF

『TENET テネット』考察とネタバレ|これぞ脳トレ映画、脳年齢を若返らせろ

理解するのは二度目からでよい。まずはその映像体験でお腹いっぱいになろう。ノーラン祭りは続くのだ。時間を逆行することを、こんなに長い時間、真剣に考えたことはかつてない。
スリラー

『悪魔はいつもそこに』考察とネタバレ|まともな牧師も保安官もいないのか

偶然に席を譲ったことから始まる悲劇の連鎖。祈りを捧げる者は救われるか。この町には悪魔が多すぎる。
スリラー

『もう終わりにしよう。』考察とネタバレ|降る雪もタイトルの意味も深い

チャーリー・カウフマンだが笑えない、何もでてこないけど怖い。そして謎が解ける時、悲しみに気づく。といっても、映画は結構難解だ。
コメディ

『カツベン!』考察とネタバレ|花の巴里〜か倫敦か。春、東映のローマンス

無声映画の脇で名調子を謳い上げ、映画に息を吹き込んだ活動弁士。日本固有の文化を周防監督が喜劇に。成田凌に黒島結菜の共演が、ドタバタ喜劇に味わいをもたらす。
クライム

『アンカットダイヤモンド』考察とネタバレ|ダイヤじゃなくオパールだけど

こんなに凄みの効いたアダム・サンドラー、見たことない。どぎつい金の亡者の主人公は多額の借金地獄。しかも他人の金を拝借してはNBAの賭け試合に突っ込む。
戦争・反戦

『海辺の映画館 キネマの玉手箱』考察とネタバレ|閉館でも灯を絶やさずに

大林宣彦監督の遺作は、軽妙な笑いや映画の楽しさも盛り込んだ集大成。反戦の願いが我々に託される。実験的な挑戦も健在で、3時間の大作にいささかの気力の衰えもない。
戦争・反戦

『1917 命をかけた伝令』考察とネタバレ|伝令は戦国の世から命がけだ

ワンシーン・ワンカットは地味にスゴイけど売り込み過ぎ。本来のスリルとスケール感で十分推せる作品。
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『his』考察とネタバレ|男同士が復縁、突如戻ってきた彼氏には幼い娘が

今泉監督が挑むゲイの世界。季節と氷魚、生鮮食品店ではない。ひっそりと田舎暮らしの主人公の男のもとに戻ってきた昔の彼氏。その隣には幼い娘がいた。
ミステリ―

『ナイブズアウト 名探偵と刃の館の秘密』考察とネタバレ|嘘なら吐くよ

現代風ミステリーでも本格派。ダニエル・クレイグもクリス・エヴァンスも楽しんで演じている風でよい。資産家の死は自殺か他殺か。屋敷にいた全員を容疑者に。
恋愛

『ラストレター』考察とネタバレ|Love Letterから25年待ってました

頭から尻尾まで岩井俊二が詰まってる幸福。甘酸っぱい青春は取り戻せない。大人の階段はつらく険しい。
戦争・反戦

『ジョジョラビット』考察とネタバレ|ジョジョ立ちするのはアドルフばかり

ジョジョ立ちするのはアドルフばかり。風刺が効いた不謹慎な笑いの前半から、敗戦濃厚になる後半で様相を変える、笑って泣ける反戦映画。
ドラマ

『リチャードジュエル』考察とネタバレ|政府が有罪といったら無罪の証拠だ

クリント・イーストウッドが描く過熱報道が犠牲者を生む社会。爆弾発見の英雄から一夜にして自己顕示欲の強い容疑者に祭り上げられる展開は、観ていて恐ろしい。
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『劇場』考察とネタバレ|まだ死んでないよ。でも、どこまで持つだろうか

芝居の夢を追いかける男女が苦楽を共にするではない。前衛的な演劇が空回りして世間に酷評される小劇団の男の自棄的な半生。まだ死んでないよ。でも、どこまで持つだろうか。
アクション

『初恋』考察とネタバレ|三池崇史監督、恋愛ものでもバイオレンス健在

ありきたりなスポーツ&恋愛映画の筈がない。バイオレンスで、笑えて泣かす。三池崇史監督の新たな代表作。ボクシング映画かと思えば歌舞伎町の路地裏で生首が転がる。
アクション

『オールドガード』考察とネタバレ|まさに百年の孤独、不死身は幸福か

特殊部隊を率いて敵と戦うシャーリーズ・セロン。何百年も人類の歴史の裏で暗躍してきたメンバー、不死身ゆえの孤独と虚しい戦果。意味はあるのか、この戦いに。