2010s 映画レビュー | ページ 16 | シネフィリー

2010s 映画レビュー

ドラマ

『マリッジストーリー』考察とネタバレ|ディボースストーリーとしないセンス

子供の親権をめぐる法廷ドラマ。当事者夫婦の葛藤をよそに、弱肉強食の弁護士同士の代理戦争が熾烈。
ドラマ

『凪待ち』考察とネタバレ|凪を待っているのだ、彅ではない

ギャンブル依存症のダメ男を演じる香取慎吾の背中が広い。石巻の人々が向き合う、喪失と再生の重み。必死にもがきながらも、また賭け事勝負の世界が彼を招き寄せる。
ファンタジー

『オクジャ okja』考察とネタバレ|ほえる豚も噛まない

ポン・ジュノ版のナウシカと王蟲だ。巨大豚オクジャを食肉加工から救えるかのダークファンタジー。
クライム

『屋根裏の殺人鬼フリッツホンカ』考察とネタバレ|この男の下階暮らしは勘弁

ひたすら斬っては棄てての、心躍るではなく心荒む映画。視覚・嗅覚をこれでもかと不快にさせてくれる。実在した連続殺人犯の記録を忠実に再現。
恋愛

『アイネクライネナハトムジーク』考察とネタバレ|仙台ラブストーリー

あの日あの時あの場所で、仙台ラブストーリー。伊坂幸太郎の短編集を今泉力哉監督が映画化。三浦春馬&多部未華子の三度目の共演。見納めかと思うと切ない。
ドラマ

『旅のおわり世界のはじまり』今更レビュー|黒沢版サウンドオブミュージック

随所に黒沢清監督作品の不穏な空気が漂うが、いつもの作品とはやや毛色が違う。ウズベキスタンで現地レポートを撮る撮影クルー。歌姫として絶唱する前田敦子。
青春

『惡の華』考察とネタバレ|クソムシにも五分の魂

悪の華。型破りな青春変態映画!クラスの女子に弱みを握られ奴隷になる伊藤健太郎が、アブノーマルに覚醒。
青春

『鬼灯さん家のアネキ』今更レビュー|ハートウォーミングなエロ路線

今泉力哉監督が、エロ路線ながらもハートウォーミングという、難しい境地を目指す。
恋愛

『COLD WAR あの歌、2つの心』考察とネタバレ|モノクロ映画に音楽の色彩

冷戦下ポーランドの音楽舞踊団。運命に引き裂かれ激しく燃える恋。情感をこめて歌う<ふたつの心>。
ファンタジー

『ボーダー 二つの世界』考察とネタバレ|異なる世界の間には境目が必要なのか

不審者を嗅ぎ分ける、獣のような風貌の税関の女。幼虫を運ぶ怪しい旅行者との不思議な魂の通じ合い。スウェーデンの自然と伝承が織りなすダークファンタジー。
青春

『君に届け』考察とネタバレ|いつか君に届くかな、大きくなったこの気持ちが

三浦春馬の爽やかな笑顔に、多くの人々が魅了されたことだろう。心が温まる珠玉の一本。そして、<貞子>に負けない眼力の多部未華子の、ピュアで真っ直ぐな思い。
ファンタジー

『A GHOST STORY ゴーストストーリー』今更レビュー|まずシーツを洗え

まず、シーツを洗えと言いたい。恋人のもとに現れるゴースト映画だが、家の中の妻をただじっと見ているうちに、物語はどんどん壮大な展開になっていく。
SF

『her 世界でひとつの彼女』考察とネタバレ|私の代書は出版しないでほしい

人工知能と男の色恋。声で魅了するスカーレット・ヨハンソン。愛を手紙に綴るホアキン・フェニックス。スパイク・ジョーンズのセンスが冴える、近未来の恋愛映画。
クライム

『最後の追跡』考察とネタバレ|テキサスで銀行強盗は、考え直した方がいい

銀行強盗兄弟とそれを追うテキサスレンジャーは現代版の西部劇。店頭客も市民も銃を携え、犯人に発砲してくる荒っぽさ。ブリッジスが渋い。
SF

『ターミネーター ニューフェイト』考察とネタバレ|T2超えの見果てぬ夢

新たな敵の強さと変幻自在ぶりは確かに目をみはるが、そんなのT2の警官で感動し尽くした。たとえキャメロンでも傑作『ターミネーター2』を超えることなど、見果てぬ夢だったのでは。