1990s 映画レビュー

ファンタジー

『あの夏の日 とんでろじいちゃん』今更レビュー|尾道に別れ告げファンタ爺

大林宣彦監督の新尾道三部作の最後を飾るは少年とじいちゃんのファンタジー。以降20年、監督は尾道と訣別することになる。
サスペンス

『フォロウィング』今更レビュー|ノーラン監督の原点がここにあるという興奮

クリストファー・ノーランの時系列こねくり回しの面白さ。趣味の尾行は痛い目に遭う。
SF

『ガタカ』今更レビュー|題名は覚えにくいけど知る人ぞ知る傑作SF

題名は覚えにくいけど、知る人ぞ知る傑作SF。20年前はSF映画だった。今ではもう、現実社会を描いた作品に思える。
青春

『青春デンデケデケデケ』今更レビュー|香川に初めて鳴り響くエレキサウンド

日本中の若者がベンチャーズに洗脳されていた時代の青春グラフィティ。
ホラー

『CURE』考察とネタバレ|癒しを求める人々の心の隙に伝道師がつけ入る

黒沢清と役所広司の最強タッグのホラーはここから始まる。癒しを求めて、人は伝道師の罠に落ちていく。黒沢ホラーの真骨頂、サイコホラーの真髄を体感せよ。
恋愛

『風の歌が聴きたい』今更レビュー|聴けではなく、聴きたい

聴覚障害のある男女二人の出会いから結婚・出産まで。二人の会話は全て手話。雨宮良と中江有里が、中学生から結婚後までを演じきる。
スリラー

『黒い家』考察とネタバレ|今観ても十分怖い森田芳光の傑作ホラー

貴志祐介の原作を森田芳光が味付けした保険金をめぐるサイコホラーの傑作。大竹しのぶの怪演で、今観ても十分怖い。盤上ならぬボウリング場の向日葵。内野聖陽若い!
青春

『牯嶺街少年殺人事件』今更レビュー|236分の覚悟を決めよう、後悔はない

邦題が読めないのと時間の長さで、つい敬遠していた佳作。25年ぶりにデジタル・リマスター版公開に。236分の覚悟を決めよう、後悔はない。
ホラー

『カリスマ』考察とネタバレ|世界の法則を回復させよう、枯れスマに花を

黒沢清監督と役所広司によるホラー。人質と犯人両方を死なせた刑事の自責の念が、<世界の法則を回復すること>に自分を駆り立てる。