『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』『フューチャー&パスト』『アポカリプス』『ダーク・フェニックス』考察とネタバレ!あらすじ・評価・感想・解説・レビュー(エックスメン) | ページ 4 | シネフィリー

『X-MEN:ファーストジェネレーション/フューチャー&パスト/アポカリプス/ダークフェニックス』一気レビュー

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1.『X-MEN:ファーストジェネレーション』(2011)
2.『X-MEN:フューチャー&パスト』
(2014)
3.『X-MEN:アポカリプス』
(2016)
4.『X-MEN:ダーク・フェニックス』
(2019)

『X-MEN:ダーク・フェニックス』
 Dark Phoenix

公開:2019 年  時間:114分  
製作国:アメリカ
 

スタッフ 
監督・脚本:  サイモン・キンバーグ

キャスト
ジーン・グレイ/ ダーク・フェニックス: 
         ソフィー・ターナー
チャールズ・エグゼビア/プロフェッサー:
     ジェームズ・マカヴォイ
エリック・レーンシャー/ マグニート:
     マイケル・ファスベンダー
レイヴン・ダークホルム/ ミスティーク:
     ジェニファー・ローレンス
ハンク・マッコイ/ ビースト:
     ニコラス・ホルト
ピーター・マキシモフ/クイックシルバー:
     エヴァン・ピーターズ
スコット・サマーズ/ サイクロップス:
     タイ・シェリダン
カート・ワグナー/ ナイトクローラー:
     コディ・スミット=マクフィー
オロロ・マンロー/ ストーム: 
     アレクサンドラ・シップ
セレーネ:コタ・エバーハード
アリキ: アンドリュー・ステリン
ヴーク: ジェシカ・チャステイン

勝手に評点:2.5
(悪くはないけど)

(C)2019 Twentieth Century Fox Film Corporation

あらすじ

X-MENのリーダーであるプロフェッサーXの右腕として、メンバーからの信頼も厚い優等生のジーン・グレイ(ソフィー・ターナー)だったが、ある宇宙ミッションでの事故をきっかけに、抑え込まれていたもうひとつの人格「ダーク・フェニックス」が解放されてしまう。

ジーン自身にも制御不能なダーク・フェニックスは暴走をはじめ、地上の生命体が全滅しかねない、かつてない危機が訪れる。

レビュー(ネタバレあり)

完結編がこれでよいのか

X-MENの新シリーズでは『アポカリプス』に続く四作目。「ダーク・フェニックス サーガ」の映画化ということで作品としては重要な位置づけなのだとは思うが、正直言って、ここまで観続けてきた者としては、がっくりの出来栄えだ。

いや、ジーンにミュータントとしてのポテンシャルが誰よりも高いのは知っているし、それが覚醒するのも分かる。でも、その設定は、映画的にはつまらないのだ。

戦力が拮抗している中で、恐ろしく強いヒーローがでてきてしまいシラケる点は、MCUの『キャプテン・マーベル』に通じるものがある。

チャールズ(ジェームズ・マカヴォイ)エリック(マイケル・ファスベンダー)の屈折した友情というか腐れ縁、レイヴン(ジェニファー・ローレンス)に淡い好意を寄せるハンク(ニコラス・ホルト)、或いはジーン(ソフィー・ターナー)と付き合っているスコット(タイ・シェリダン)

ミュータント同士の人間関係は過去作で描かれていることもあり、本作でも分かりやすく、無理なく進んでいく。

(C)2019 Twentieth Century Fox Film Corporation

敵キャラにも展開にも難あり

問題は敵キャラの設定と、ストーリー展開の凡庸さだろうか。宇宙から乗り込んできたゾンビのような連中の氏素性が最後まで良く分からないのと、不気味さだけで押し通すキャラなので魅力がない。

謎の女(ジェシカ・チャステイン)が最後まで謎過ぎた。これなら、前作のアポカリプスの方がラスボスとして魅力があった。

太陽フレアを浴びて自制できなくなったジーン・グレイが最強すぎて笑えるつまらなさ。しかもジーンの顔に戦闘シーンでのCG処理が多すぎて、なんだかアクション自体が粗雑にみえてしまう。本来、シリーズの主役であるチャールズもエリックも彼女の強さに精彩を欠き、物語の行く末が見えない。

(C)2019 Twentieth Century Fox Film Corporation

本作で喪失感を感じたのは、自分をコントロールできなくなったジーンが暴れまくったことで、それを阻止しようとしたレイヴンが、もらい事故のようなハプニングで死んでしまうことだ。

ここまで幾多の苦難を乗り越えてきたレイヴンが、こんなことで犬死してしまうなんて、どうにも冴えない。生き返ることを期待したが、どうやらそういう展開ではなかった。

団体戦は面白いのだけれど

暴走するジーンの力を認め、仲間に取り込もうとする敵の連中、レイヴンの仇を討とうとするエリックとハンク、そしてジーンを更生させようとするチャールズ。これに、自制できないジーン本人も加わって、クライマックスのバトルは複雑な攻防戦になってくる。

X-MENの団体戦としてそれぞれのメンバーが特殊能力を発揮する場面は、さすがにそれなりの盛り上がりは見せる。だが、作品全体としては、どうにも爽快感に乏しい。

結局、敵の甘言に容易にはなびかないジーンに、「感情はお前たち人間の弱点よ」と謎の女から攻撃をうけ、結局最後はジーンが「それが強みよ」と反撃し敵もろとも爆発。

(C)2019 Twentieth Century Fox Film Corporation

こうして、レイヴンとジーンという大きな存在を失い、物語は幕を閉じる。冴えない話の割には、犠牲が大きかった。フェニックスだから、どこかでまた甦ってくるのだろうけれど。

なお、本シリーズは途中『フューチャー&パスト』で時空が分岐した為、このまま進んでも旧三部作の世界にはたどり着かない。

本作を振り返れば、冒頭の遭難しかけたスペースシャトルをX-MENたちが救って市民に喝采を浴びるエピソードが、一番まともで興奮できたんじゃないかな。サイモン・キンバーグ、満を持しての初監督は荷が重かったか。