2010s 映画レビュー

ドラマ

『湯を沸かすほどの熱い愛』今更レビュー|ホラーという勿れ

直球なタイトルに中野量太監督の覚悟をみる。余命わずかな母親が家族のためにやり遂げたいこと。泣かせじゃないのに落涙必至の傑作。
伝記・歴史

『ビッグアイズ』今更レビュー|大きな目の子どもの絵を売る大きなアゴの男

ティム・バートンが久々に実在の人物をモチーフに撮った作品。目の大きな子供の絵で一世を風靡した画家にはゴースト・ペインターがいた。
ミッション・インポッシブル

『ミッションインポッシブル フォールアウト』一気通貫レビュー⑥

歴代最高の出来栄え。スタントなしのアクションが凄すぎて、ジャッキー・チェンと張るサービス精神のトム・クルーズ。ミッションインポッシブルフォールアウト
ミッション・インポッシブル

『ミッションインポッシブル ローグ ネイション』一気通貫レビュー⑤

回を追うごとに面白味が増していくミッション・インポッシブル。チームプレイも段々と定着。本作より登場の女スパイ・イルサに注目!ミッションインポッシブルローグネイション
ミステリ―

『バーニング』考察とネタバレ|衝撃のラスト 究極のミステリーってホントか

村上春樹の短編「納屋を焼く」をモチーフに大胆なアレンジを試みたイ・チャンドンの力作。ビニールハウスを焼く男の優雅な日常の裏側。
コメディ

『地獄でなぜ悪い』今更レビュー|これは園子温による<キネマの神様>

ヤクザと映画撮影の融合、これは園子温監督的<キネマの神様>といえる。初参加の長谷川博己と國村隼もノリノリ。楽しんでみるのが正解。
ドラマ

『グリーンブック』考察とネタバレ|車もガイド本も石も緑色の白黒珍道中

天才黒人ピアニストのツアーに付き添うイタリア系の荒くれ用心棒。人種差別激しい南部の町が、二人の意識を変えていく。
バイオレンス

『孤狼の血』考察とネタバレ|警察じゃけえ、何をしてもええんじゃ

柚月裕子のベストセラー原作を白石和彌監督が映画化。東映イズムの詰まった痛快ヤクザ映画。マル暴刑事と極道の面子を賭けた闘い。
サスペンス

『ナイトクローラー』考察とネタバレ|ダッジに乗った悪魔がマジ怖

視聴率至上主義が生む戦慄の報道パパラッチ。カメラを担いだ悪魔が、赤いダッジで現れる。ジェイク・ギレンホールが、まじで怖い。
恋愛

『伊藤くんAtoE』考察とネタバレ|リングに上がらないから無敵なんだな

柚木麻子の傑作小説を廣木隆一が映画化。痛い自意識過剰男の伊藤くん、岡田将生のあて書きとしか思えない。AからEの女優陣が豪華。伊藤くんエートゥイー
ミッション・インポッシブル

『ミッションインポッシブル ゴーストプロトコル』一気通貫レビュー④

シリーズ第4弾は、前作以上にメンバーの結束も高まり、チームプレイを重視。定番のアクションもグレードアップのうえユーモア増量。ミッションインポッシブルゴーストプロトコル
ミュージカル、音楽

『さよならくちびる』考察とネタバレ|女性ユニットハルレオの歌詞が沁みる

小松菜奈と門脇麦の女性デュオ「ハルレオ」の解散ツアーを追うロードムービー。成田凌を挟んだ不思議な三角関係。あいみょんと秦基博の楽曲がハマる。
ファンタジー

『朱花の月』今更レビュー|<しゅか>じゃないよ<はねづ>のつき

河瀨直美監督作品、奈良は万葉の時代に思いをはせる。染色家の女を取り合う二人の男の姿が、神の宿る大和三山に重なる。
ミュージカル、音楽

『セッション』今更レビュー|おいらはドラマー おいらは教官 嵐を呼ぶ男たち

デイミアン・チャゼル監督の名を一躍有名にした出世作。名門音楽学校でジャズバンドを率いる鬼教官とドラマーの生徒。心の交流はない。
ドラマ

『きみはいい子』今更レビュー|僕が悪い子だからサンタさんも来ないんだ

虐待や育児放棄を題材にした中脇初枝の原作を、呉美保監督が映画化。高良健吾・尾野真千子・池脇千鶴らの渾身の演技で子供との向き合い方を描く。君はいい子