日本

ミステリ―

『鳩の撃退法』考察とネタバレ|電車内の津田伸一の小説の架空広告が笑

映画化不可能と言われた、佐藤正午の代表作といえる複雑な長篇を見事にアレンジ。頭を抱えて叫ばない、こんな藤原竜也を待っていた!
ドラマ

『ドライブマイカー』考察とネタバレ|サーブは黄色のカブリオレじゃないが

村上春樹の短編原作を濱口竜介監督が独自の演劇メソッドで大胆にアレンジ。カンヌ国際映画祭脚本賞ほか4冠の評価も納得の完成度。ドライブマイカー
コメディ

『地獄でなぜ悪い』今更レビュー|これは園子温による<キネマの神様>

ヤクザと映画撮影の融合、これは園子温監督的<キネマの神様>といえる。初参加の長谷川博己と國村隼もノリノリ。楽しんでみるのが正解。
スポーツ、ゲーム

『BLUE ブルー』考察とネタバレ|真っ白に燃え尽きるだけがボクサーか?

自身がボクサーでもある𠮷田恵輔監督が、思いを全て出し切った作品。松山ケンイチと東出昌大が背中で語るボクサーの悲哀。リアルさが痛い。
バイオレンス

『孤狼の血 LEVEL2』考察とネタバレ|ここでは闘うヤツしか生きられない

待望の続編に登場するのは、鈴木亮平演じる死神に憑かれた男。すっかり風貌も変わった松坂桃李の日岡刑事、絶体絶命の危機をどう乗り越える。虎狼の血レベル2
ミステリ―

『アヒルと鴨のコインロッカー』今更レビュー|牛タン人とブータン人

伊坂幸太郎の人気原作を、本作以降何度もタッグを組むことになる中村義洋監督が見事に映画化。裏口から悲劇は起こるんだ。アヒルとカモとコインロッカー
バイオレンス

『孤狼の血』考察とネタバレ|警察じゃけえ、何をしてもええんじゃ

柚月裕子のベストセラー原作を白石和彌監督が映画化。東映イズムの詰まった痛快ヤクザ映画。マル暴刑事と極道の面子を賭けた闘い。
コメディ

『タンポポ』今更レビュー|ゴローさんの孤独じゃないグルメ西部劇

伊丹十三監督の映画第2弾は、ラーメン・ウェスタン。さびれたラーメン屋の立て直し、店主タンポポの依頼に一肌脱いだトラック野郎。
恋愛

『伊藤くんAtoE』考察とネタバレ|リングに上がらないから無敵なんだな

柚木麻子の傑作小説を廣木隆一が映画化。痛い自意識過剰男の伊藤くん、岡田将生のあて書きとしか思えない。AからEの女優陣が豪華。伊藤くんエートゥイー
ファンタジー

『さびしんぼう』今更レビュー|放課後の実験室に匂うはラベンダーか牛鍋か

大林宣彦監督、尾道三部作の最後を飾る青春ファンタジー。ひとがひとを恋うるとき、人は誰でもさびしんぼうになる。
ミュージカル、音楽

『さよならくちびる』考察とネタバレ|女性ユニットハルレオの歌詞が沁みる

小松菜奈と門脇麦の女性デュオ「ハルレオ」の解散ツアーを追うロードムービー。成田凌を挟んだ不思議な三角関係。あいみょんと秦基博の楽曲がハマる。
ファンタジー

『朱花の月』今更レビュー|<しゅか>じゃないよ<はねづ>のつき

河瀨直美監督作品、奈良は万葉の時代に思いをはせる。染色家の女を取り合う二人の男の姿が、神の宿る大和三山に重なる。
コメディ

『マルサの女』今更レビュー|元祖〇〇の女は寝ぐせとソバカスの女査察官

伊丹十三監督の「〇〇〇の女」シリーズはここから始まった! 国税庁査察官のマルサの女が、今日も悪質な脱税者を摘発する。
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『きみはいい子』今更レビュー|僕が悪い子だからサンタさんも来ないんだ

虐待や育児放棄を題材にした中脇初枝の原作を、呉美保監督が映画化。高良健吾・尾野真千子・池脇千鶴らの渾身の演技で子供との向き合い方を描く。君はいい子
青春

『きみの鳥はうたえる』今更レビュー|佐藤泰志原作の函館映画シリーズ④

佐藤泰志の函館映画シリーズ。二人の男と一人の女が若さを謳歌する函館の夏の夜が心地よい