1980s 映画レビュー | ページ 5 | シネフィリー

1980s 映画レビュー

ファンタジー

『異人たちとの夏』今更レビュー|地下鉄やワゴンに乗らずとも亡き親に会える

死んだはずの両親と楽しく過ごす四畳半。泣ける大林宣彦監督作品、山田太一の浅草愛。チャキチャキの江戸っ子の父・鶴太郎、聖母のような秋吉久美子が注ぐ愛情。
青春

『冬冬の夏休み』考察とネタバレ|ステイホーム、この映画で帰省気分に

ステイホームでも、バーチャルな帰省体験をノスタルジックな田舎の夏の原風景で。侯孝賢監督の代表作。台湾なのに、すっかり日本の昭和の夏。
SF

『ねらわれた学園』今更レビュー|みんないつもと同じ。でも誰かがこの学園を

みんないつもと同じだ。でも、誰かがこの学園をねらっている。時を隔てても色あせないアイドル映画の金字塔。
恋愛

『恋恋風塵』考察とネタバレ|若者の恋心は、塵のように軽く頼りないもの

台湾の山村の起伏に富んだ集落、豊かな緑や渓谷にかかる吊り橋。素朴ながら研ぎ澄まされた映像にホウ・シャオシェンの技が冴える。若者の純粋で淡い恋が風塵に舞う。
ドラマ

『恐怖分子』考察とネタバレ|それは静かに育ち、人の心に繁殖する

電話ひとつで人の心に恐怖の種は宿り、静かに育つ。早逝の鬼才エドワード・ヤン秀作。窓から現れる拳銃、壁一面に貼られた娘の写真、鳴り響く電話のベル、流れる水音。随所に監督の魂が宿る。