『海底47m 古代マヤの死の迷宮』 考察とネタバレ:サメ好きにはたまらない映画なのだろうな、きっと

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『海底47m 古代マヤの死の迷宮』 
 47 Meters Down: Uncaged

マヤ文明遺跡洞窟ダイビングに挑戦した女子高生を襲うサメ。ひたすら逃げる。観る方も酸欠で息苦しくなる。

公開:2020 年  時間:90分  
製作国:イギリス

スタッフ 
監督:      ヨハネス・ロバーツ

キャスト
ミア:      ソフィー・ネリッセ
サーシャ:   コリーヌ・フォックス
アレクサ:    ブリアンヌ・チュー
ニコール: システィーン・スタローン
グラント:    ジョン・コーベット
ベン:       ダヴィ・サントス
カール:      カイリン・ランボ
キャサリン:ブレック・バッシンジャー

勝手に評点:2.5
(悪くはないけど)

(C)THE FYZZ FACILITY FILM 11 LTD

あらすじ

親同士の再婚で姉妹になったミアとサーシャ。まだどこかぎこちない娘たちの距離を縮めようと考えた父親の提案で、二人は週末に行われる船中からサメを鑑賞するツアーにでかける。

当日、現地で偶然友人たちと出会った二人は、マヤ文明の遺跡が眠る海底洞窟を目指すケーブダイビングに誘われ、海に潜ることに。

神秘的な海底遺跡に目を奪われる二人だったが、複雑に入り組んだ遺跡を前に迷子になってしまう。そして、そこには盲目の巨大人喰いサメがいた。

レビュー(まずはネタバレなし)

マヤ文明の遺跡が眠る洞窟でダイビング

『海底47m』のシリーズ第2弾、人喰いサメの海洋パニックスリラーだ。海底47メートルまで檻が落下した前作とは無関係だが、タイトルだけは継承している。イギリス映画なので、あくまでメートル法なのだろう。

本作の舞台はメキシコ・ユカタン半島。連れ子の親同士が再婚し、姉妹になったばかりのミア(ソフィー・ネリッセ)とサーシャ(コリーヌ・フォックス)

一応、申し訳程度には冒頭で人間関係の説明がある。

転校先の学校でいじめを受けるミアと、家族にはなったが、まだ距離を置くサーシャ。父グラント(ジョン・コーベット)が強引に姉妹をサメ鑑賞ツアーに参加させようとする。

だが、サーシャの親友ニコール(システィーン・スタローン)とアレクサ(ブリアンヌ・チュー)の誘いで、姉妹はマヤ文明の遺跡が眠る海底洞窟のダイビングに鞍替えするのだ、危険と承知しながら。

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正統派のサメパニック映画

何とも単純明快な物語運びで、残りはまるまる、人食いザメとの恐怖の時間である。

本作は、正統派のサメ・パニック映画だそうだ。私はスピルバーグの『ジョーズ』以来、久しくサメ映画から遠ざかっており、USJのアトラクションくらいしか記憶にないが、中にはふざけたサメ映画も存在したとか。

その意味では、本作のサメたちは、ひたすら愚直にマヤ遺跡の洞窟をぐるぐる回遊し、人間に襲い掛かるのみの、古式ゆかしい連中だ。

思えば、動物もののパニック映画は数々あるものの、サメ映画ほど一つの生き物に特化した作品が多く存在する例は珍しい。

やはり、水中という無防備で逃げきるのも困難な状況で、こんな巨大な生き物と対峙する恐怖は、格別だからなのだろう。

広大な海の中ではなく洞窟の中を進み、視野が広がらない閉塞感ダースベイダーのような呼吸音、そして酸素ボンベの残量を知らせるゲージが、更に息苦しさに拍車をかける。

(C)THE FYZZ FACILITY FILM 11 LTD

キャスティングについて

ミア役のソフィー・ネリッセはNETFLIXのスパイ映画『クロース:孤独のボディーガード』でノオミ・ラパスと共演。

姉妹の姉・サーシャ役のコリーヌ・フォックスはジェイミー・フォックスの娘。それに、スキューバダイビングに誘う親友の一人ニコール役のシスティーン・スタローンはシルベスター・スタローンの娘。ともに本作がデビューだそうだ。

この偉大なる父親二人に負けないほどの頼りがいのある父グラント(ジョン・コーベット)が途中でみんなを救出に登場したときは、大きく安堵したのだが。

レビュー(ここからネタバレ)

ここから、ネタバレしている部分がありますので、未見の方はご留意願います。

ひたすらサメからの逃亡劇

さて、ひたすらサメに襲われる様子をレビューしてもあまり意味がないので、それらをすっとばして語ってみたい。

女子高生4人組の、危険を承知のダイビングは相当無謀であり、歴史的にも貴重なのであろう水中のマヤ遺跡を、うっかりぶつかって崩落させてしまうあたり、注意のひとつも言いたくなる。

だが、そのあとの決死の逃亡劇はあまりに悲惨だ。サメの攻撃は勿論だが、酸素がなくなりかけていくのも、観ているのは相当つらい。

マヤ文明については、壊したことで祟りでもあるのかと思ったが、特に話の広がりはなかった。

小さな冒険が大きな代償に

父グラントと、その部下であるベン(ダヴィ・サントス)とカール(カイリン・ランボ)

どこからか陽気な音楽が聞こえてきて、海中でノコギリ作業をやっていたり、みな登場したときは頼もしいのだが、末路は悲惨だ。あっという間に、サメの餌食になってしまう。

死はいつも、余韻に浸る間もないあっけなさだ。特に父グラントは沈着冷静だっただけに、その最期は予想外だった。陽気な音楽も、いつの間にかカーペンターズになっている。

(C)THE FYZZ FACILITY FILM 11 LTD

それにしても、ちょっとの冒険心で始めたダイビングで、これだけの死傷者を出すとは、何とも気の毒であり、またサメの怖さを実感する。

終盤は、死にそうになっては奇跡的に逃れての連続技である。ポケットのサメの歯だけで、あんなに健闘できるものなのか、超人的だ。

終わってみれば、生き残ったのが誰で、どのように助かった、或いは死んだか、というのはセオリーに則った感じにはなっている。

冒頭でミアをいじめたキャサリン役のブレック・バッシンジャーは、DCコミックスの新ヒロイン『スターガール』に抜擢されたとか。

このキャサリンが最後にサメ鑑賞ツアーの参加者として再登場するのだが、てっきり痛い目に遭うものと期待していたのに、あっさり終わってしまったのが残念。

このシリーズは、ぜひスキューバダイビングのツアー客の集合場所とかで一日中エンドレス再生してあげてほしい。みんな相当にスリルが味わえること請け合いだ。