日本

ラブコメ

『横道世之介』今更レビュー|隙だらけの天使かよ

吉田修一の同名原作を沖田修一監督が見事に映像化。高良健吾と吉高由里子の奇跡のキャスティングによる青春グラフィティ。
ミステリ―

『女王蜂』金田一耕助の事件簿⑥|口紅にコウモリ

市川崑監督と石坂浩二の金田一耕助シリーズ第四弾。そろそろマンネリズムも限界に近くなってきた。
ドラマ

『あんのこと』考察とネタバレ|大事なことなので三回言います

入江悠監督が実話をベースに書き上げた、どん底人生から這い上がろうとする少女とそれを支える刑事の物語。コロナの時代の描き方が秀逸。
ドラマ

『キリエのうた』考察とネタバレ|そこにエーテルはあるのかい?

アイナ・ジ・エンドという新たなディーバを迎え、歴代ヒロイン総動員で岩井俊二監督が放つキャリア集大成的な3時間の大作。MVとしては文句なしの出来だが…。
クライム

『かくしごと』考察とネタバレ|公務員じゃなくても飲酒運転はダメ、ゼッタイ

その嘘は、罪か、それとも愛か。あの夏、彼女と少年、そして父親の三人は確かに<家族>だった。杏が再び問いかける『真夏の方程式』。
恋愛

『アナログ』考察とネタバレ|スマホを持たないだけなのに

ビートたけし初の恋愛小説を、二宮和也と波瑠の主演で映画化。アナログな恋物語というのは、単に古めかしいメロドラマという意味なのか。
ラブコメ

『からかい上手の高木さん』考察とネタバレ|初恋と書いてからかいと詠む

恋愛映画の名手・今泉力哉監督が山本崇一朗の人気コミックを実写映画化。西片と高木さんの10年後を描いた本作。からかい上手の初恋は100%片想いか。
コメディ

『カラオケ行こ!』考察とネタバレ|「リンダ リンダ リンダ」ならエモいんだが

中学生の合唱部長からカラオケ指導を受けるヤクザ。ありえない設定のコメディだが刺さるひとには刺さるらしいぞ。さあ、ご一緒に。紅だー!
ハードボイルド

『帰ってきたあぶない刑事』考察とネタバレ|探偵はハマにいる

『さらば あぶない刑事』で刑事卒業したはずのタカとユージが、まさかのカムバック。懐かしさとよせばいいのにのイタさ、どっちが胸に刺さるか。
スポーツ、ゲーム

『春に散る』考察とネタバレ|ボクシング映画、ここまでベタで委員会

沢木耕太郎のボクシング小説を瀬々敬久監督が映画化。佐藤浩市も渋いが、横浜流星の俊敏な動きと窪田正孝との対戦は見もの。ただ、ベタな展開に堪えられるか。
クライム

『ミッシング』考察とネタバレ|久保田利伸じゃなくてTHE虎舞竜だったとは

𠮷田恵輔監督に石原さとみが出演直談判した<あたしが変わるトリセツショー>、娘の失踪事件に疲弊する夫婦を描いた、心がヒリヒリする作品。
2024 映画レビュー

『湖の女たち』考察とネタバレ|琵琶湖より哀を詰めて

吉田修一の原作を大森立嗣監督が映画化。『さよなら渓谷』以来のタッグは、更に湖の深みにはまり混迷を極めるが、福士蒼汰と松本まりかの演技は出色。
ファンタジー

『埋もれ木』今更レビュー|見上げてごらん、夜の馬を、鯨を

小栗康平監督のファンタジー濃度は本作で更に高まる。現実と空想の境界線が曖昧になっていき、全ては最後の幻想的なシーンに収れんする。
戦争・反戦

『福田村事件』考察とネタバレ|関東大震災から100年後の不都合な真実

ドキュメンタリー作家の森達也が、実力派俳優を集めて撮った気魄の劇映画。関東大震災から100年目にして、白昼の下に晒される地獄絵図。
コメディ

『ドロステのはてで僕ら』今更レビュー|二分後の自分自身としりとりを

劇団「ヨーロッパ企画」の映画第1弾。テレビ画面の向こうには、二分後の俺がいる。